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株式会社アルガルバイオ

事業概要

「藻類の研究開発で、人々と地球の未来に貢献する」

株式会社アルガルバイオは、東京大学発のクリーンテック企業で、20年以上に亘る藻類研究による技術基盤を有し、人々の健康、よりサステナブルな食糧供給、環境問題といった世界規模の社会課題を解決するため、藻類のポテンシャルを引き出し、循環・共生型社会を実装するべく活動しています。世界初の「バイオファウンダリー型藻類開発プラットフォーム」を構築し、藻類由来の製品・ソリューション開発を進める企業様から、解決したい課題やターゲットとなる特性・成分をヒアリングし、上記プラットフォームから最適な藻類株を選抜、更に最適な培養製法や育種改良を組み合わせることで、事業化に必要な“藻類技術パッケージ”を提供しています。

事業の強みを教えてください

藻類ビジネスを展開する企業は全世界で100社以上ありますが、その多くが単一特定の藻類種(例:ユーグレナ、スピルリナ、クロレラ等)を用いて用途開発を進めるプロダクトプッシュ型の事業展開を行なっています。一方で、当社は世界的にも稀有であるマーケットイン型の「バイオファウンダリー型藻類開発プラットフォーム」を構築している点に独自性があります。顧客や市場ニーズによって最適な藻類種は異なって当然である、という考えのもと、多種多様な藻類株ライブラリーから用途に適した藻類株をスクリーニングし、そして最適な培養製法を作り出していく、オーダーメード型の技術開発をパートナー企業へ提供しています。

創業したきっかけを教えてください

東京大学特任研究員を経て当社創業した竹下(現取締役CSO)は元々化学専門でしたが、より社会に貢献できる研究をしたいという思いから、そのバックグラウンドを活かし生物学へと転向、東京大学大学院新領域創成科学研究科植物生存システム分野(河野重行教授(当時))にて藻類研究に取り組みました。その成果である培養・育種技術に関する特許を申請する中で、「研究成果を社会に役立てたい。藻類の社会実装を自身が実現したい」という強い思いと、特許申請時サポートいただいた東大TLOの後押しから、起業を決意しました。

御社のビジネスによって、社会はどう変わっていくのでしょうか。

『消費』型社会から『循環・共生』型社会への転換に貢献していきます。①健康:「治療薬」に頼らず「未病」を達成するため、抗ストレス・抗酸化等機能性成分を産生する藻類株や特許を有しています。藻類サプリ『Moneru』の販売開始、2023年1月米国開催のCES2023イノベーションアワード2023も受賞しました。②食糧:世界人口増や食のグローバル化でタンパク需要が増す中、環境負荷の高い動物性タンパク質の代替が求められており、タンパク質高含有の藻類株の開発に取り組んでいます。③環境:CO2回収、化学合成品代替のバイオプラスチック開発や排水浄化への藻類活用に向けた研究開発等、画期的な解決策の提供を進めています。

御社と柏市との関わり・つながりを教えてください

株式会社アルガルバイオは、創業のきっかけとなった「東京大学大学院新領域創成科学研究科」に隣接する東葛テクノプラザ(千葉県柏市柏の葉)に本社を置いています。現在も東京大学とは産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)/OPERA)での共創を中心に共同研究を実施しております。今年度は、7月開催の柏まつり同時開催の柏市工業祭にも出展しており、柏市から藻類の可能性について発信しております。また、現在従業員は38名在籍しておりますが、多くが柏市を含む近隣から通勤しており、地域の雇用創出にもつながっております。ながく研究を続けていた思い入れのある柏市から世界へ展開していきたいと思います。

柏市や柏の葉エリアの魅力を教えてください

創業のきっかけとなった東京大学や千葉大学、また中小機構、千葉県、三井不動産が中心となり形成するスタートアップエコシステムが存在する他、沿線のつくば市の産業技術総合研究所、国立環境研究所や民間企業の工場・研究所も多く所在することで産官学の連携インフラが整備されつつあります。また人口流入が多く働き手が多い点も魅力です。また、「柏の葉スマートシティ」は、「共創」というキーワードのもとに、これまで一人ひとりではできなかった課題解決を可能にし、新たな価値を生み出そうと動き出しています。当社もその共創プレイヤーとして参画しており、世界を変える技術をもった他社と良い化学反応を起こしていければと思っています。

柏の葉エリアは、「柏の葉国際キャンパスタウン構想」をもとに街づくりをスタートし、その中で「新産業創造都市」がコンセプトとして示され、当社も所在の「東葛テクノプラザ」、「東大柏ベンチャープラザ」等のイノベーション施設が充実しており、起業サポートや研究室を賃貸することが可能です。東葛テクノプラザでは、各種設備機器利用や、測定試験依頼を行うことが可能で、設備機器を十分に揃えることのできない、もしくは資金力が十分でないスタートアップにとっては、魅力的な環境ではないでしょうか。また、街全体が新しい技術や知見の実証フィールドになっており、新製品・新サービスを生むための実証実験を促進する環境が整っていることも、このエリアの注目する点だと思っています。

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